ダーマトグラフとフォトグラフ


by imaikotaro
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夜の街を歩く

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Bankok / TAHILAND

昼過ぎにめざめる。けだるさに尿意が勝りそろそろとバスルームへ。
だるさが主権を取戻し再びベットへと体を誘う。
バンコクに来て二十日。太陽を見るのは寝起きの夕日と、飲みつかれた朝日くらいだ。
寝てしまって忘れたい。惰眠は自殺ににている。逃避だ。忘れてしまいたいのだ。だるさも、やるべきことや計画、義務や習慣、自己嫌悪も。
日が落ちたのを確かめるように目を覚まして、シャワーを浴びる。
ずっと夢を見ていたようだが思い出せない。薬を飲む。
パソコンを開いていると、何もできないという気分に落ち込んでいく。
どこにも行けない。行き止まりに来てしまって、戻る体力もないような気がする。
飯を食べに外にでる。
夕飯にしても、家庭より少し遅い時間だが、僕にとっては朝飯だ。
屋台でカオマンカイをたべた。煮込んだ鶏肉か、揚げたものかを選んで、ご飯にのせてもらう。30バーツ。
タバコをすう。灰皿がないので地面で消す。
食べ終わって人心地ついたらとても歩きたくなっている。
行く場所なんてないのに。胃袋が運動を始めて、気分に何らかの作用をもたらしているのかもしれない。
脳みそと、体の運動量のバランスが大切、と聞いたような気がする。
夜の街を、全く知らない方へどんどん歩いていく。
路地は行き止まりが多く、引き返してはすれ違う人にいぶかしく思われる。
午前2時、この町の路地は眠っていない。
テーブルを出して酒盛りをする人々。
ミシンを走らせるこうば。
肉の塊に包丁をふるう男たち。
そろそろ帰ろうかな、と思う頃は、自分の位置が大体わかっているつもりである。
が、大体迷う。
迷いだすととたんに疲れてくる。行き止まりにあって戻ったりするとがっくりくる。
そんなことを繰り返しながらくらい路地をぬけると、部屋の近くに出る。
そうなると今度は、もう少し歩き足らないような気がしてくるので、今度は知っている道をぐるっとする。
胃もこなれてきたので再びカオマンカイをたべる。
さっきは煮たやつを食べたので、今度は揚げたやつ。
肉を煮たスープをただでつけてくれる。これがうまくてほっとするのだが、水は1バーツするし臭くてあまり飲めない。
4時。きれいに飾り付けた女性が何組か座っている。通りにもよく歩いている。
仕事帰りの女たちだ。いい街だと思った。
タバコを吸うと風邪が治ってきたことを実感する。
体をうごかしたせいか、何かできるような気持ちになっている。
これから誰かと会えるような(もしかしたら友達にもなれるかもしれない)
どこか新しいところでも暮らせるような、そんな気分だ。

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by imaikotaro | 2012-01-03 08:09